イカに振られてシコイワシ祭り

一昨年のふれーゆヒイカ、昨年の西公園シリヤケイカを経て、今年こそは岸からヤリイカを釣りたいと思っている。

わが実家である網代周辺の港では、今年もヤリイカが回遊してきたようで、特に年末年始はなかなかの好釣果に恵まれたという。

これは是非トライしてみないといけないと思い、仕事初めも一段落した先週、餌のササミとサメ切り身を購入し、夕マズメを目標に網代港へと車を走らせた。

 

イカは釣れず

当日は西の爆風が伊豆に吹き荒れており、西風に強い網代港でも強い風が吹いていたが、イカ釣りの人間は沢山いた。

事前に確認したところ、白灯堤防から外向きにキャストしているのはスルメイカ狙いの人で、ヤリイカは港内で十分釣れるのだという。

と言うわけで満員状態の白灯を後目に港内の岸壁に陣取り、ヤリイカスッテ仕掛けを投げ込む。

しかし待てど暮らせどアタリは出ない。
風でアタリが分からないだけかと思いきや、回収した餌もちっともかじられていないようだ。

ボウズ逃れにシフト

まあでもね、きっとこんなこともあろうかと思ってサビキ仕掛け(4号)を持ってきてるんですよ。自分、初物にめっちゃ弱いんでね。

夜中だけど常夜灯もあるし、ネンブツダイだかベラさんだかが遊んでくれるだろう、と思いながら仕掛けをおろしてみると、なんと海面がバチャバチャとボイルし始めた。

見ると、やたら細長い魚が表層でパニック状態になっていたので「東伊豆名物のカマスかっ!?」と思って仕掛けを上げると、かかっていたのはシコイワシ
いわゆるカタクチイワシという奴だ。経済的に極めて重要な種であり、アンチョビの近縁種としても知られている。

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(シコイワシにしては)デカい


シコイワシはイワシ御三家(マイワシ、ウルメイワシ、カタクチイワシ)の中でも最も容易に釣れ、またサイズも小さいので釣り人には珍重されないが、今回釣れたのは大きさが揃って18cmほどあり、見たことのないサイズだった。
Wikipediaを見ると「最大で18cm、標準体長は14cmほど」と記載されているので、これは種としてのマックスサイズなのだろう。

ネコvsサビキマシン

とここで、釣り上げた魚を岸壁においた瞬間、待ちかまえていたネコに持って行かれてしまった。
後ろを見ると、数匹のネコが文字通り目を光らせながらこちらの一挙手一投足を睨んでいる。

このままでは余りにこちらが不利なので、車の中で寝ていた連れを起こし、手伝って貰うことにした。

連れに竿を持たせ、仕掛けの投入と回収に専念して貰う。
こちらはコマセ詰めに徹し、クーラーを勝手に開けられないように足で踏みながら連れに指示を送る。
イワシが釣れたら空中で外し、クーラーをさっと開けてイワシをしまう。
時々釣れてくるネンブツダイを奥の方に放り投げ、ネコが寄ってこない様に気を逸らす。

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小さいクーラーだけど満タン


この方法で108匹のシコイワシを釣ることに成功した。
束釣りを達成したのは小学生のときのハゼ以来だ。

シコイワシを食べ倒す

昨年まで数年間に渡り続いた木更津港の大羽マイワシ爆釣は今年は遂に起こらなかったのだが、その代わり三浦各地で20cmほどの中羽マイワシが釣れ盛っているという。

そんな中で、まさか伊豆でシコイワシが爆釣するとは思っていなかったが、これほどの大きさがあれば食べ出も十分、いろいろと試してみることにした。

シコイワシはほかのイワシと比べて店頭で見ることは少ないが、地場産品に強いスーパーなどではパック詰めで売られていることもある。
しかしどれも鮮度が落ち、腹が破れて柔らかくなってしまっている。
鮮度落ちの早いイワシの中でも、シコイワシはとりわけ早足だ。

しかし釣れてからまだ数時間のこのイワシたちは、鱗も落ちておらず、身もしっかりとしてとても鮮度がいいのがわかる。

Wikipediaによると

-鮮度の良いものは刺身など生で食べることもできるが、傷みが早く入手が限られる。鰯の中でも新鮮なカタクチイワシの刺身は、最も美味しいと言われている。ただし季節と漁場によってはアニサキスの寄生が見られ、生食に際しては細心の注意が必要である。-(Wikipedia「カタクチイワシ」より引用)

ということで、まずは刺身にすることにした。

包丁で鱗を落とし、頭を落とし、腹腔部分を切り落として塩水で洗い、手開きにして腹骨を漉き取る。
皮は薄く、生臭みもなかったのでつけたままにした。

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セグロイワシとも呼ばれる


10匹ほどを手早く刺身にし、醤油を付けて食べてみると…

…(`・~・´)

うん、うまい。
脂はそれほど感じられないが、他のイワシと比べても身そのものの味が非常に濃い
一番近いのはキビナゴの刺身だが、それよりも濃いと思う。
通常サイズのシコイワシだと小さすぎて歯ごたえを楽しめないが、このサイズともなれば半身で十分なサイズの刺身になる。

味:★★★★☆
価格:★★★★☆造るのに手間がかかります

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アニーちゃんはやっぱりいました 頭から丸かじりとかは避けよう

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処理が大変だけど楽しい


残りのうち、40匹は鱗を取り、内臓はそのまま立て塩にして、竹串を目に通してめざしにした。

食べてみると、サイズゆえか塩気が浸透しておらずやや薄味になってしまったが、きっとマヨネーズなどつけて食べると大変良い酒の肴になるだろう。

50匹は頭と内臓を取り、塩をした後に甘酢につけて、九十九里浜名物のごま漬けにした。
ちょっと甘すぎるかな…とも思うがまあ、アリでしょう。

落とした頭と内臓は塩漬けにして魚醤に…しようとおもうけどうまくいくかなぁ…鮮度はいいので雑菌は少ないと思うけど。

あれ、イカはどうなったの?

帰り道、行きつけの釣具屋に立ち寄り、「イカはダメでしたけどシコイワシが爆釣でしたよ~」という報告をすると

「じゃあそれを追ってイカも回遊するはずだから、釣れたシコイワシを餌にしたらイカも釣れたんじゃない?やらなかったの?」

なん…だと…?

 
 
 

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