2015 第1回 野食バイアスロンin奥多摩・西都留

“バイアスロン(biathlon)とは、二種競技のこと。ラテン語で「2」を意味する接頭辞bi-にathlon(競技)を合成した造語。一般にはクロスカントリースキーと、ライフル射撃を組み合わせた冬の競技が有名だが、ランニング・ 自転車・ランニングを通しで行う夏の 「バイアスロン」(デュアスロン)も存在する。” (Wikipedia「バイアスロン」のページより引用)


ついに秋になってしまった。

この季節になると、週末ごとに何をやるか決めるのにたいへん苦労する。
キノコ観察・狩りを筆頭に、釣り、素潜り、自転車、トレランとあらゆるスポーツにベストなシーズンだからだ。


以前、バイク(ヒルクライム)、トレラン、キノコ狩りの3スポーツを一日でやっちゃおうという「野食トライアスロン」というものをやってみたが、今年もあのスタイルを活用していくしかない。

しかし三十路に乗ってしまった身に、あの超タフなスポーツができるものか不安がある。
ので、シーズン最初である今回は、ヒルクライムをしながらキノコをランガンで狩っていく「バイアスロン」スタイルでやってみることにした。
キノコ⇒バイク⇒キノコという流れからすると、むしろ上記「デュアスロン」に近いのかな?


まあでもキノコ狩りって射撃と近いものがあるからなぁ…
遠くから樹種を目視して獲物がいそうなところを探し、森に入れば隠密行動(他人にポイントがバレないように)、狙いを定めて…

野食バイアスロンも、ルールを本家風に整備したら面白いかも。
美味な食用キノコを採れなかったらバイク罰走1km追加、間違えて毒キノコを採ったら奥多摩湖1周追加、とか。

 

ハツタケ好漁、低地はまだ夏の様相?

NCM_1894
奥多摩駅をスタートし、まずはぬるぬる登る。
2日前から意識して炭水化物を摂っていたので、いつもより調子も良い感じだ。

小河内ダムの吐き出し口が滝のようになっているのを見て、あまり山深くに入らないことを決めた。
NCM_1895
むこう数日は土砂崩れが頻発するだろう…

湖を過ぎてちょっと脇道に逸れ、一つ目のポイントへ。

ここは標高が低いためか、まだまだ地中は夏のようだ。
盛夏のキノコ「ベニタケ類」があちらこちらで頭を覗かせている。

デカすぎ シロハツかな?

デカすぎ シロハツかな?


ベニタケ科には食用キノコが多いが、とくに素晴らしいのはやはり
ハツタケ
ハツタケ
ちょうどこのあたりの最盛期に遭遇できたようで、この後も道中ぽろりぽろりと採集できた。
ハツタケ
その他、ぱっと見似ているが全体的に赤っぽいアカハツ
アカハツ
アカハツ

本来はもう少し後に出るアカモミタケ
アカモミタケ

逆にシーズンから遅れ気味のチチタケ(ヒロハチチタケ)
ヒロハチチタケ

ヒロハチチタケ

乳は甘くてべたべたする


など、嬉しいほどたくさんの食用ベニタケが出ていた。

それ以外にはテングタケ
NCM_1913

スナフキンノボウシ
NCM_1901
ウソ、アカヤマタケなどもたくさん出ていた。

アカヤマタケも夏キノコかな?
見た目がきれいでしっかりしていて、昔は食用キノコだったようだが、微量の毒成分が検出されていて、体質によっては中毒するとのこと。
次回は少量採ってみようかな。

初めて見た!!アオロウジ

さらに登り、第2ポイントへ。
ここはアカマツとコナラの見事な混生林が遺されている貴重なポイントなのだが、キノコはどうか。

入ってすぐに見えたのがサクラシメジ
サクラシメジ
ちょっと苦みがあるが、身がよく締まりシャキシャキして美味しい。

同じく苦みがあるが人気も高いウラベニホテイシメジ
ウラベニホテイシメジ
マリオの1upキノコみたいだ。

オオゴムタケもあった。
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皮をむくと中身がコーヒーゼリーみたいなゼラチン質で、ゆがいてシロップをかけて食べたりする。

しばらく行くと目に入ったのが「シロマイタケ」とも呼ばれるニンギョウタケ
ニンギョウタケ
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なぜか「ニンギョウタケモドキ科」に属するというパラドキシカルな存在であるうえ、舞い踊る人形に例えられた外見もどこが傘でどこが柄なのか、表なのか裏なのかはっきりせず、おまけに石鹸臭がするというパンクなキノコなのだ。
マツタケが出なくなった「松茸山」によく発生するとも言われている。

山のキノコ屋などでは比較的高値で売られているが、以前購入してみたものの、茹でこぼしても強烈な石鹸臭にかなり戸惑った。
好きな人は酢の物や天ぷらでパクパク食べてしまうようだが…
まあ、せっかくなので採っていろいろ試してみよう。


さて、ニンギョウタケの群生を辿っていると、マツの木の根元に、似ているがやや雰囲気の違うキノコを発見。
この青さ、もしや…
アオロウジ
アオロウジ
アオロウジ
ヤマ○イ、学○など様々な図鑑で「食用にされるが、発生はまれ」「松林の林床に稀に発生する」とNHKが如くまれまれ言われているアオロウジ。
僕も見るのは初めてだ。

独特な形状と、ぼんやりとして幽玄な青みがあり、貴重なキノコであることを無口ながら語っているように見える。
ややクセがあるらしいが、いくつか持ち帰って食べてみることに。

高価なキノコも今年も豊漁らしい

暑くなる日差しの中、木陰を頼りにクライムを続けて、予定していた最終目的地に到着。
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丹波山,キノコ屋
丹波山村から塩山に向かう、人口密度がほぼ0の街道沿いに突然現れるこのキノコ屋に通い出してもう4年になる。
ここのオヤジにはいろいろとウワサ(笑)もあるが、基本的には人懐っこくていい人で、キノコのポイントなどを躊躇なく教えてくれる。
マイタケなど、獲れ過ぎたときには買い取ってもくれる。
大量のキノコを持ち込み、それを売ったお金で別のキノコを買っていく常連さんも多い。
ハンターたちの交流の場所でもあったりするのだ。

今日もマツタケは無かったよーと話すと、まさに今日採れたという大量のマツタケを見せてくれて「まだいっぱい出るからメゲずに頑張れよ」と言ってくれた。
やる気出るぜ!

キノコは自転車で採りに行こう!

時間があればそこから一之瀬高原方面まで足を伸ばしたかったのだが、夕方から用事があったのでここでUターンし、青梅駅まで下りて輪行で帰宅した。
それなりに乗り応えがあり、また狙い通りにキノコも採れて良い一日となった。

環境にもいいし、健康的だし、脚力もつくし、何より山の空気を吸って走るのは気持ちいい。
今後も奥多摩方面にソロで行くときは自転車で行くことにしよう。

というわけで週末、リュックにトレッキングポールを括り付けて、青梅街道をちんたら登る青いロードバイクがいたらそれは僕です。
見かけたら声なぞ掛けて下さると、きっと死にそうな顔で返事すると思います。

 
 
 

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