アリアケ海でAriakemonGOをやってきた

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俺はカントーのコスギタウンのアキラ。
ヤショクマスターになるために旅をしている。

このあいだ、かわったモンスター食材がたくさんいる海があるときいて、西にむかったんだ。

ナリタエクスプレスと、やたらちいさな飛行機にのってとうちゃくしたここは、アリアケ海というらしい。
でも、これからどうすればいいんだろう。


……あ、あそこにだれかいるぞ!


はじめまして! 泥まみれの せかいへ ようこそ!
わたしの なまえは コミヤ みんなからは アリアケ はかせと したわれて おるよ

この せかいには アリアケ モンスター と よばれる いきもの たちが
いたるところに すんでいる!
その アリアケモン という いきものを ひとは ペットに したり 食材に つかったり…
そして…
わたしは この ポケモンの けんきゅうを してる というわけだ



よかった! この人についていけば、いっぱいアリアケモンがとれるぞ!

 

24時間耐久 有明食材ハンティング

といったわけで「有明海の賢人」こと小宮大先生と一緒に有明海ふしぎ発見をやってきました。
いい大人が2時間近くも(しかも深夜に)遅刻してきたにもかかわらず嫌な顔一つしない聖人のような彼は、若干20歳(アレッ19歳だっけ)にして有明海生物研究の第一人者であり、やながわ有明海水族館の館長でもあるという久留米が生んだ偉人の一人です。

餌釣り

彼と合流し、まずむかったのは干潟に注ぐ川の河口部。
潮位が高いうちに釣りをしちゃおうという目論見です。
なんせ前回はひどい目にあったからな……!

仕掛けをいくつか下ろしていると、やがてそのうちのひとつに異変が。
あげてみると……


いきなりワラスボ(どろアリアケモン)キター!

冬に釣ったやつよりも二回りほどデカいです。

小宮さんによるとまだまだデカくなり、最大で40㎝位まで大きくなるということです。
ハゼの仲間では相当デカいほうだよね……

そして立て続けに来たのは

コイチ(さかなアリアケモン)! 小っちゃいけど!
この周囲にしかいないイシモチのなかまで、有明海にありがちな大陸遺存種のひとつ。
鰭が黄色いのですぐわかります。
針を飲んじゃったので申し訳ないけどキープ。

次の仕掛けには……

……マハゼ?
小宮さん「いや、これはハゼクチですね。ちっちゃいですけど。」

ハゼクチ(さかなアリアケモン)だー!!
「尾鰭が半透明で斑紋がないので、マハゼと区別できます。」

なるほど……それに、マハゼと比べるとエラが横に張って、頭が大きく見えますな。
最大で15㎝位までしか釣れなかったけど、いくつかキープです。

しばらくすると、仕掛けがガタン! と大きく動きました。
慌ててあげると

フッコだ! 銀色がきれいだなぁ……
小宮さんこれはやっぱり……
「アリアケスズキですね」

やったー!!
アリアケスズキ(さかなアリアケモン)はこちらも大陸遺存種と言われ、背中から鰭にかけて黒い斑点が散在するのが特徴です。
顔がちょっと細長い気もするけど、これは個体差のひとつかしら。


こんな感じでワイワイやっていると、やがて潮が引きだしました。
そうなるとまるで急流のように水が流れ、釣りになりません。
やむなく撤収し、潮が引き切るのを待って干潟遊びに切り換えることにしました。

干潟遊び


やや湾口寄りにある干潟に到着し、仮眠をとってからウェーダーに履き替えます。
ここは湾奥と異なり、泥干潟というよりは砂干潟に近いです。
工業地帯に隣接しているせいか、漁業権が指定されていないパラダイスとのこと。

ここでは幻のミドリシャミセンガイ(かいアリアケモン)をとる予定でしたが……

「今日は低気圧のせいか潮が引きませんね……」
やむを得ません。東京湾でもよくあることです。
というわけでギリギリ波打ち際で地面をほじくりかえしていく作戦に。

砂に半分埋もれた石をひっくり返していると

「イシワケイソギンチャクですね」
本場のイシワケイソギンチャク(ワケノシンノス、こうもんアリアケモン)だー!!
これはもちろんキープキープでしょ!

ほかにアカニシ、ツメタガイなど東京湾でもおなじみの面々を確保し撤収。
小宮先生はツバサゴカイの巣穴に居候するカニダマシやピンノの類を採取されていました。
まだまだよくわかっていない種が多いのだそう。

ムツかけ

潮が満ちはじめたので、車をかっとばし再び湾奥へ。


広大な泥干潟が広がる場所で、用意するのはイカリ針。
これはひょっとして……

「ムツゴロウ、いっぱいいますね。よかった。寒かったり、雨が降ったりすると隠れちゃうんですが」
マジかー!! あの憧れのムツかけが! 今ここで実現!?
でもあれって潟スキーとか、物干しざおみたいな特殊な竿とか、何年もかかって習得するようなテクニックとかが必要なんでは……?

「ここではそういうの、要らないんですよw」

~釣り方の解説を受ける茸本~
「……あーなるほど、ピーをうまくピーして、こうグッとピーをピーしたらかかるわけですな。」
(環境保護のためお聞き苦しいところがありましたことをお許しください)
と言ってもそーんな簡単にかかるもんかなぁ……


獲れたー!!!! あまりにも簡単に! 開始10分で!

あーだめこれ、感動のあまり涙出てきた。


小宮さんによると、ムツゴロウは最近、保全レベルを下げられたほどに数が増えているのだそう。
確かに目の前の干潟では、1㎡に4~5匹のムツゴロウたちが動き回り、餌を食み、喧嘩し躍動しています。
まさに感動的な光景です。

関東の人に「九州じゃムツゴロウは食材なんよ」というと「ええっ! 絶滅しかかってるんじゃないの!?」と驚かれることが多いですが、全然そんなことはないんです。(もちろんいつだって保全は大切だけど)
大事なのは現状をしっかり把握して、彼らが蠢いていられる環境をいつまでも保護し続けることなんですよね。


いやーでも本当に感動だなぁ……マジ今季採れた獲物でもトップクラスの嬉しさですよ。間違いない。

というわけで今回獲れたアリアケモンスターは以下の通り。





……あれ、一個ガチのモンスター混ざってた……? まあいいか。

一日でここまでバシッとゲットさせてくれるなんて、小宮さんは本当にすごいガイドです。

本人は「メカジャ(ミドリシャミセンガイ)もダメだったし、すぼかきもできてないし、おおきなハゼクチもメナダも釣れなかったので全然だめです」なんて謙遜してるけど、一気に全部採れちゃっても面白みがないからね。これらは宿題ということで。。
生き物がいる場所をピンポイントで把握しているうえに、毎日海に出て、新たな生物を探し続けているからこそ、生きた情報が手に入るのだと思います。
つい先日も偉大な発見をされていたり。



彼の知識と知見はたぶん彼自身が把握している以上に広大で貴重なものだと思います。
可及的速やかに、誰か第三者によって整理され体系化されるべきだと思います。つまり、書籍化。
どなたか生物系に強い編集者様ないし出版社さま、今すぐ彼に接触し執筆依頼をしてください。Just now!

また近いうち行きますと約束をして東京に戻ってまいりました。
次回こそは必ずやメナダをとっ捕まえてやるぞ!!

 
 
 

コメント

  1. かっさ より:

    すげぇ!!ムツカケだ!
    三平で読んで以来ずっと気になってたんですよね(みなさんそうでしょうがw)美味しかった?

  2. skd より:

    つまり茸本さんも小宮さんも飛んでる燕を掛けることが出来るということなのか(若人置いてけぼりネタ

  3. マック より:

    途中ポロっとポケモンて言うてしもうてますよw

  4. なまじろう より:

    はじめまして。
    大阪からのんびりドライブの末、有明海をぼんやり巡りながらなぜか野食ハンマープライスのことを思い出していたのが9月14日のことでした。
    脳波になんか流し込まれた気分ですよ。

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