アナグマを捌いて食べてみた②:アナグマで竹岡“風”ラーメンを作ってみた

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さて、引き続き「けもの道」さまに頂いたアナグマを食べていきたいと思います。


アナグマは四肢周りに太い筋肉があるのですが、背中回りにはそこまで肉がありません。
生態写真を見ると、特に冬の間は背中がモコモココロコロしているように見えますが、実際はほとんど


脂肪!
まさに背脂といった感じです。

アナグマは脂が美味しいのが魅力ですが、さすがにこれを焼いて食べるのはちょっと……と思ったので、チャーシュー的なものに加工しようと思いました。



塩コショウをすりこみ、端からくるくると巻いて串でとめて、


醤油とみりんで作ったタレに漬けこみ、63.5℃で8時間低温調理します。


これをフライパンでソテーし、タレを煮切ってかけ、輪切りに。


アナグマチャーシュー、完成!
……なんか、脂と赤身の割合が逆転しているような気もするけど、気のせいかな。
とりあえず味見してみましょう……

……(`・〰・´;)
う、美味い……けど……1切れでもう胃がギブアップを宣告している……

やっぱり脂が多すぎるね。それにやっぱり今回の個体はやや獣臭強めで、とくに脂肪からはかなり強く感じられます。
これはもっと濃い味付けが必要だった。
しかし、もう加熱してしまっているので、ここから味を変えるのは難しいです。


さてどうしよう。
……! 醤油に漬けちゃえばいいんだ!

 

竹岡“風”ラーメンを作ってみた


というわけで醤油に漬けこまれたアナグマチャーシュー。
これはそのまま食べるとしょっぱすぎてどうしようもないのですが、とあるラーメンを作るにあたってはむしろちょうど良いものとなります。
それは「竹岡ラーメン」


千葉の内房・富津竹岡地区で生まれたこのラーメンですが、いろんな意味でやべーラーメンです。
まず、いわゆる「地名を冠するラーメン」のなかで、ここまで賛否両論別れるものをみたことがない。
よかったらググってみていただきたいんですけど、「うまい」「なぜかクセになる」という好評価から「まずい」「二度と食べない」という酷評まで、本当に両極端なんです。
ぼくの中では「1年に2~3回くらい食べておきたい」という評価です。それ以上は「ちょっとしんどいな……」と言うと思います。


なんでこんなに評価が分かれるのか、それは作り方がひじょーにロックだから。
一番有名な「梅乃家」での作り方は、以下の通りだとされています。

①豚肉を煮て(焼いているという説も)醤油に漬けてチャーシューを作る。(この醤油がカエシとなる)
②インスタント麺を1人前ずつ小鍋で茹でる。
③豚肉を漬けておいた醤油をどんぶりに入れ、麺をゆで汁ごと(!)注ぎいれる。
④スライスした豚肉(チャーシュー)を乗せ、トッピングとして大量の刻み玉ねぎを乗せる。



どうすか! めっちゃロックでしょ!?
食べると市販の袋ラーメン風味の麺、深みのあるようでないスープ、非常にしょっぱいチャーシューという個性が強烈に主張しあいます。
このままだとどうしようもないラーメンなんですけど、そこに刻み玉ねぎが加わると……
いやこれホントにすごいなと思うんですけど、急に完成された逸品になるんです。
玉ねぎの甘さ、刺激、食感がほかのすべての要素をやさしく繋ぎとめ、一体感をもたらすんですね。
玉ねぎトッピングは増量がマストです。あと、スープは旨味がマジで薄いのでチャーシューと麺は一緒に食べてほしい。これはお願いじゃない、命令だ。


たぶん、海で一日中遊んで、汗かきまくってからっからになった後で食べると本当に美味しいんじゃないかと思います。
あの強烈なしょっぱさがなんかグッとくるんだよね。高血圧の人はそのまま召されるかもしれない。

前に野○ラーメンで竹岡風ラーメンが提供されていたので食べたことがあるんですが、しっかりと出汁を取ってしまったのかスープにちゃんとした旨味があり、思わず「こんなの竹岡ラーメンじゃねぇ」とつぶやいてしまいました。


ちょっとラーメンの紹介で尺を取ってしまったけど、まあこういうラーメンなんで、醤油に漬けたチャーシューが必要になるわけです。
アナグマで作れば、もっと個性的で「これは!!」というものになるのではないかと思います。
やってみましょう。



麺は市販の袋ラーメンで「乾麺使用」となっているものを買ってきました。(普通の揚げ麺でも可)
これを指定の湯量で茹でます。


どんぶりには、アナグマチャーシューを漬けていた醤油を入れておき、


麺が茹で上がったら茹で汁ごと投入、よく混ぜます。


チャーシューを好きなだけ乗せ、


新玉ねぎをみじん切りにして


ドカッと盛れば完成。
いただきマース


……(≧*≦*)
あーこれこれこれよ、この味。
すげーしょっぱくて、特にチャーシューはかじっただけで血圧あがりそうな味だけど、麺と一緒にほおばると非常に食が進む味です。
アナグマの獣臭も、醤油漬けのおかげでまろやかになり、獣臭がそんなに得意でない人でも美味しく食べられるのでは……というレベルの風味になりました。

でも、100点じゃない。
なぜならアナグマ肉から旨味が醤油に出すぎてて、スープがスゲー美味しいからです。
これでは竹岡ラーメン度は低い。


あと新玉ねぎ、甘すぎますね。甘み、旨味とも竹岡ラーメンの規定を超えています。
チャーシューを作るときにみりんを多めに使ったので、その甘みも加算されちゃってる。
このラーメンを麺クラスタに食べさせたらみんな「本物より美味いからダメ」っていうだろうな。

味:★★★★☆
価格:★★★☆☆



これは「1年に5回くらい食べたい」ラーメンです。
次回はもっと頑張りたいですね。

さて、次はどんなアナグマ料理作ろうかな……

 
 
 

コメント

  1. 野肉は美味い より:

    見た目も作り方もがワイルド過ぎるwww
    背油をトッピングしたら野菜抜きの某大盛り拉麺に見える。

  2. ササラ狐 より:

    素材が良すぎて本物よりも美味いからダメはわりとあるあるですねwww
    コロッケそばとかw
    ということで穴熊の脂を練り込んだコロッケとかどうですか?

  3. しの より:

    お初です
    昔から読ましていただいてますがコメントは初めてです

    丸幸ラーメンセンターのどんぶりにコメントせざるにはおれませんでした…(笑)

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