野食会の御礼 & 食材としてのソフトシェル蝉をごくシンプルに食べてみた

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星海社Webサイト「ジセダイ」
「野食のススメ 東京自給自足生活」
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野食会2016夏、皆さまのご協力のおかげで無事開催されました!!


参加者の皆様、ゲストのせつなさん小林銅蟲さんにゃごにゃさん、ねこ文壇バー「月に吠える」様ならびにまりさん、そして食材たち、本当にありがとうございました。
口頭での予告の通り、秋は初秋と晩秋(年末?)で2回やりたいなと考えているので、ご都合よろしければぜひまたご参加いただけると嬉しいです。
また、今回ご参加いただけなかった皆様も、ぜひ次回はご参加いただけると嬉しいです。


僕は例によって厨房からなかなか出ていくことができなかったのですが、それでも皆様の手助けのおかげで最後すこしだけまったりできたので良かったです。
みんないい顔で食べてくれるからすごい嬉しかったです!!


詳細なレポートに関してはせつなさんとこのページとTwitterでのタグ #野食会(一部 #夜食会)で検索してもらえれば十分だと思うのでこちらでは割愛させていただきます。
参加者の方で写真を撮られた方はひきつづきツイートしていただけると嬉しいです。。(特にみんながワイワイ食べているシーンの写真を急募しています。お持ちの方はぜひご連絡を……!!)

 

羽化したてのセミは美味しいのか

野食会用のウシガエルは前日の夜に採取しに行っていたのだが、


この時期になると、沼の周りの低木で大量のセミ(ほとんどアブラゼミ)が羽化しているシーンに遭遇する。
ライトで照らすと突然白く浮かび上がるのでぎょっとするが、よく見ると実に美しく神秘的だ。
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昔はセミの羽化と言えば早朝、というイメージがあり、ラジオ体操に行く道すがらに発見したといった話をよく聞いたものだが、最近では夕暮れから幼虫が這い出してきて20時ごろにはもう羽を伸ばしている。
アブラゼミは気温が25度を超えると夜間も活動するようになるそうで、これも温暖化による変化の1つなのだろうか。


さて、野食会でせつなさんが持ってきてくれたセミの幼虫の燻製は今回の食材のハイライトと言っても過言ではなく、インパクトは絶大だった。


どう見ても虫そのものという見た目から繰り出されるナッティな風味と上品な脂、後口の良さ。
クリスピーな歯応えとサクサクかつねっとりとした噛み応え、上質なうま味。
臭みは全くなく、燻製香があそこまでピッタリマッチする食材もそうないんじゃないかと思われる。
ウイスキーがあると「やめられないとまらない」になるタイプ。


虫が好きな人はもちろん、嫌いで触ることすら遠慮したいという人まで虜にする、驚異の昆虫料理である。
美味すぎて逆に「昆虫食への入門ゲート」にはならないというか、昆虫食というものを全く受容できない人でもバクバク食べられるというか(笑)


こういうのに出会ってもらうために野食会やってるんだよなぁ……
Twitterで食わず嫌い発言されてる方、ホントもったいないですよ!(おせっかいながら)


さて、幼虫が美味しいセミだが、成虫はどうかというと、これも結構美味しい。
しかし幼虫と比べると殻が固く発達して舌触りが悪く、一方で腹部は空っぽになってしまっていて食べごたえに欠ける。
木の汁だけを餌に死ぬまでの間ずっと飛び回り、腹部は鳴動のために音響空間にしてしまっているのでしょうがないのだが、幼虫と比べると味わいは下だと言わざるを得ない(羽を動かすための胸部の筋肉はそこそこあって美味しいのだが)

ではその中間ともいえる「羽化したてのセミ」は美味しいのだろうか。
試してみることにした。

ソフトシェルアブラゼミを食べてみた

幼虫の殻から抜け出し終わって、ぶら下がりながら羽を伸ばしている最中のもの2体と、今まさに殻から抜け出そうとしているもの1個体を採取してきた。
羽化の最中はじっとしているが、捕まえられると意外に激しく動いたり羽をはばたかせようとする。
御免! っとつぶやいて袋の中へ。

持ち帰ってくるまでの間にも着色は進み、持ち帰ってくるとかなり茶色みを帯びていたが、それでもまだ翅は柔らかく弱弱しさがある。
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これ以上固くなると普通の成虫と変わらなくなるので、そうなる前に串刺しにして
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串焼きにしてみた。
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焼くと腹部が伸びるのはとても昆虫らしく、昆虫食にそれほどなじみのない自分はちょっとニュートラルな気分になる光景だ。

塩を振って食べてみよう。
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……(・~・´)
……エビやな。海じゃなくて川のエビ。
ちょっと川臭いような、藻や苔のような匂いがするが、身の味はエビそのもの。
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身はやっぱり少なくなってしまっているが、それでも期待通り殻が柔らかいので歯触りがよく、まさにソフトシェルシュリンプの様相だ。

味は悪くないのだが、残念なのは匂い。
焦げた翅の臭いが、人間の髪の毛を燃やした時のあの匂いにそっくりで、異臭に近いレベルなのだ。
お風呂場にいた連れが気づくほどで、しばらく台所が嫌な感じになってしまった。
調理する時は翅を取り除いて、さらに気になる人は唐揚げや燻製など香りをごまかせる調理法にしてみると良いかもしれない。
身はかなり美味しいからね。

味:★★★☆☆
価格:★★☆☆☆



まあ良くも悪くも期待そのままというか、工夫の余地はありそうな食材だと感じた。
会社帰りに茂みを除き込めばいるところにはいくらでもいるので、試してみたい人はどうぞ。
でも幼虫が採れるならそっちの方がいいなww

 
 
 

コメント

  1. kuddy より:

    とりあえず唐揚げ!

    • wacky より:

      個人的には昆虫などの小動物の料理において「揚げ」という手段は最後の切り札かなと思ってます。美味しくならないはずがない一方で、風味と食感が飛んでしまうというきらいがあるので

  2. 夢の天秤 より:

    セミうまそうですね!

    うーん、次回はぜひ参加したいです。
    銅蟲先生も参加されてたんですね。
    少しくらいなら釣った魚を持っていけるかも。
    日曜祝日の開催だと行きやすいんですが・・

    • wacky より:

      日曜開催の話は今回も出ました。検討してみたいと思います。その場合は昼から夜の開催になるでしょうかね

  3. 部長2 より:

    こんばんわ、前回の会の記事を見てずっと行きたかったのですが気付いたら定員になっていました。
    Twitterしていないと難しいですかね。。。
    でもいつか大阪から参加します。
    いつも楽しく読んでいます!

    • wacky より:

      ありがとうございます!
      今回は土曜日に告知して月曜の朝には埋まってしまったので御迷惑をおかけしました。
      基本的に第1報はこのブログ上で告知します。追ってTwitterでも募集する形ですね。

  4. 採ニオ より:

    蝉っ子燻製美味しいですよね。
    別のイベントで食べて惚れ込んでしまいました。でも今年は行けず…。

    成虫オスの素揚げも、当たりは燻製に匹敵すると思っています。
    臭みなどはゼロ、生ピーナッツを濃厚にして、グッと動物よりの風味にしたような…。

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