サワラが2016年美味しい魚ランキング総合1位待ったなしな件について

 
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岡山生まれ時々岡山育ち、両親もともに岡山市内で生まれ育ったというスーパーエリート岡山人(住んだことないけど)の僕くらいになってくると、広島人による「大都会岡山」のアオリにも鼻で笑って返せたり、夜のスカイサイクルに3回連続で乗ったり、明石のタコを食べて「やっぱり下津井の方が美味いな」とかうそぶいたりできるようになります。


そんな僕ですが、久しぶりにアイデンティティをちゃぶ台返しされそうな出来事に遭遇しました。
それはずばりサワラ

サワラと言えば泣く子も黙る高級魚、そして瀬戸内、いや岡山の誇り。
岡山人がその値段を決めるとまで言われるいわば「岡山の県魚」であります。(実際には岡山県は県魚の制定が無いらしいけど)

僕も幼少時より祝いの席、とくに正月や春の卒入学シーズンにはしばしば食べてきました。
刺身を最上に、焼き物、煮物、そして西京焼き。
しっとりと柔らかく、口の上でとろけるような食感は青魚の中でもトップランカーだと思います。


そんな岡山人の心ともいえるサワラですが、先日せつなさんより頂いた相模湾産のものを食べて全くもって驚愕しました。
これまで食べてきたサワラと比べても数段上、いやむしろ「これが…真の…サワラ…?」とショックさえ感じたのです…………

相模湾産の極上サワラを捌く

2008年のブルネッロ・ディ・モンタルチーノと引き換えに我が家にやってきたサワラ。
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サイズは80㎝をわずかに上回っており、釣れた直後は83、4cmほどあったのではないかと推測される。

ここまで大きい魚はまな板に乗らないので、床にゴミ袋を敷いて捌いていく。
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頭が小さく、内臓もサイズの割に小さくて歩留まりがいい。
中骨もやわらかく、身もしっとりとしていて、アブラソコムツを捌いた時を思い出す。
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前半身と後半身に分けて、開いてみたのだが…

おおお…!

おおお…!


うひょぉお

うひょぉお


真っ白じゃねーか!!
断面も真っ白

断面も真っ白


包丁にぺっとりと脂がついて、切れ味が悪くなる。
あれ…?もしかしてこれ、アブラソコムツ…?


とりあえず、平造りの刺身に。
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こんなにしっとりとしているのに、柳刃包丁を走らせるとザクザクと繊維を切るような食感がある。
身質もしっかりとしているようだ。

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こちらが腹身。
…やっぱりアブラソコムツなんじゃないか…?

信じられないくらい美味い

酒も用意したし、さっそく行ってみよう!
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…(;~;*)
せつなさん、あんた何ちゅうもんを食わせてくれたんや…!!

身の甘さ、とろけ具合はすでに知っているものだったが、この脂はいったい何者だろう。
舌の上にぱぁっと広がって脂の甘みをもたらし、その直後にすっと流れて行ってしまう。
しつこさは全くなく、魚の脂の魅力的な要素だけを凝縮したような極上品だ。

柚子コショウで食べても美味い

柚子コショウで食べても美味い


天然の本マグロの大トロの脂ですら、ここまですっと霧散することはできないと思う。


皮付きの炙り(たたき)も作ってみた。
炙って

炙って


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切って

切って


塩だけで食べてみる。

ハンパねぇわぁ…
この脂、火を通さなくても十分にとろけるんだけど、火を通して液体になってもなお、しつこさのかけらもない。
これだけ集めて飲んでも全然大丈夫そう。

後半身は塩焼き柚庵焼きに。
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柚庵焼きは念のために一晩漬けてから焼いたが、それでもあまり染みていなかった。
それくらい脂が強い。
そして絶品…!


内臓も潮汁に投入…

肝と胃袋が超美味い。
胃袋はまんまマグロのミニチュア版だなぁ…


あっという間に全部食べてしまいそうだったのだが、何とか踏みとどまって炙りの一部を真空状態にして冷凍庫へ。
一度に楽しむのはもったいなさ過ぎる。
ってかこのサワラなら2、3本はペロッと消費しちゃうだろうなぁ…

味:カンスト
価格:★★★★★

岡山の皆さん、これヤバいっすよ

あー美味しかった。
サワラって本当にいいもんですねぇ…


でもちょっとこれ、岡山のアイデンティティを揺るがすかもしれません。

いやもちろん瀬戸内にもこのレベルのサワラはいるでしょうけど、もし神奈川の漁協がこのサワラをブランド化して売り出したらあっという間に「サワラは岡山の魚」というイメージが塗り替えられてしまうかも、それくらいに感動しました。

そうでなくてもめちゃくちゃ足のはやい魚、大消費地を直近に抱える相模湾の方が流通には圧倒的に有利なのです。


とりあえず僕の方では頑張って岡山のサワラの良さを喧伝していきたいと思いますので、岡山にお住いのみなさまに於かれましてはぜひそのための手助けを頂ければ幸いにございます


具体的に言うと僕にすんごいいいサワラを格安で送って下さるとか、岡山に招いてすごいいいサワラを食べさせていただけるとか、はたまた僕を「おかやまサワラ大使」にご指定いただくとか(何様だよ)

 
 
 

コメント

  1. akicici より:

    >具体的に言うと僕にすんごいいいサワラを格安で送って下さるとか、岡山に招いてすごいいいサワラを食べさせていただけるとか、はたまた僕を「おかやまサワラ大使」にご指定いただくとか。。
    いつでも大歓迎です(`・ー・´)キリッ

    それはあまりにも厚かましいのでは?
    岡山に在住した期間も少なければ、鰆に対する原住民の思い入れもあまり理解していらっしゃらないご様子なのにね。
    せつな様の方が鰆に対しての思い入れが瀬戸内人のように感じられます♪

    因みに私は備中人であります。

    • wacky より:

      すみません調子に乗りました…ちょっと冗談が過ぎましたね♪ただ美味いサワラが食べられればなんだっていいのです。

      反省して今年はもう一度岡山にサワラ食べに行きます!なんで一番いいもの用意して待っていてください岡山の皆さん←反省が足りない人

      そして岡山人はもっと岡山の魚を広くPRすると良いと思いますよ!
      僕がブログでしつこくしつこく紹介してるのは、なにも豊栄水産さんと癒着してるんじゃないですよ!w

  2. doiken より:

    今回も楽しい記事をありがとうございます!

    ご承知の通りサワラは、扱いのとても難しい魚です。
    普通の魚は、釣り物というだけでも、値段が上がりますが、サワラは釣り上げてから船の上において暴れさせることすら許されません。私は京都の釣り船で、これをやって船長に怒られました(≧∇≦)
    岡山は、漁師に手間を惜しませないくらい消費者の熱があるから、サワラが名物になれるのではないでしょうか。
    他の県では難しいと思いますよ。
    長文失礼しました。

  3. より:

    岡山で年間を通じて鰆の需要があるのは確かですが、岡山近海で鰆の水揚げがあるのは産卵の時期なので、はっきり言ってもっとも美味しくない時期です。真子と白子を味わう方がいいです。鰆が一番美味い今の時期は九州方面からの入荷がほとんどなので、岡山の鰆が美味いわけじゃないですよ‼︎
    時期と産地で身質、相場に大きく差が出る魚なので、お客さんのニーズに合わせた魚を仕入れるのが我々プロの仕事です。これからも何かあれば何でも聞いて下さいね‼︎

  4. こてつ より:

    僕も脂の乗った冬のサワラが一番だと思います!

  5. さかどくん より:

    おはようございます(^^)
    鰆、うまいっすよねー。
    この10年程、よく獲れていますが地元では食べません。
    サゴシを少しだけ食べる位です。
    あと、テッポウサワラ=カマスサワラを食べる位です(^^;)

  6. ユー より:

    鰆、難しいですよね
    時期が最も重要だと思っていますが
    やはりスーパーなどで売っている鰆を買っても、だいぶ違います
    魚っておいしければおいしいほど鮮度も落ちやすいのか?と思うほどです。
    まだあたたかい時期の鰆しか食べたことありませんでしたが、それでも釣ったばかりだからなのか、おいしかったです。
    脂の乗った究極鰆はまだ食べたこと無いので、あこがれです・・・。

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