三の字の内臓はアイゴみたいにはいかない

先日の豊栄便で、ぴんだこと一緒に送られてきた
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三の字ことニザダイ


以前、「夏のニザダイは本当に美味いのか」という記事を書いたのだが、そのなかで「皮が臭く、身に臭いが移ると台無しになってしまう」という旨のことを載せた。

ニザダイの磯臭さというのは時に兵器レベルに達することがあり、しかも釣り上げたり、あるいは銛で突いて即死させたりしたものであっても臭うことも多い。
同じく磯臭いとされるアイゴやタカノハダイは、処理さえ過たなければ基本的に美味しく食べられるが、ニザダイのそれは僕にとってももて余してしまう、一段上のレベルの臭さだと思う。


しかし、じゃあ翔さんは嫌がらせのためにニザダイをわざわざ送りつけてきたのかというともちろんそんなことはなく、わざわざ皮の臭わない高知産(ニザダイは産地によって磯臭さが大きく変わる)を仕入れて、締めて万全の状態にして送ってくれたのだ。
感謝カンゲキ雨あられである。

 

冬のニザダイを刺身で食べてみた

嗅いでみると、確かにニザダイ特有の皮の磯臭さがなく美味しそうだ。
さっそく捌いてみる。
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血あいが美しく、身がしっかり締まって、包丁に脂がベットリとつく。
一切れ取って刺身で食べてみる。

…(`・~・´)
…美味しい!
若干の磯の香り(臭みではない)があり、脂のコクと合わさってすこぶる味が濃い。
夏とは違ってめちゃめちゃ脂が乗っているので、ちょっとでも臭みのあるものだととても食べられないと思うが、産地を選べばこれだけ美味しく食べられるのかと感心してしまった。

普通の醤油ではなく、九州の甘い刺身醤油で食べたい。

味:★★★☆☆
価格:★★★☆☆


残りのサクはキッチンペーパーにくるんで寝かせてから刺身で美味しくいただくことにしよう。
加熱するとクセが強くなっちゃって食べづらくなるんだよね。

ニザダイの「ぜんまい」は美味しいのか

さて、以前アイゴの内臓「ぜんまい」を食べてみて、それなりに楽しむことができた。
食性が近いニザダイでも、同様に食べることができるのではないだろうか。


もちろん、普通はニザダイの内臓は食べられることはまずなく、釣り場で捨てられてしまうことも多い。
とんでもなく臭いからだ。

生ゴミが発酵したような臭いは海藻食の磯魚に共通しているのだが、ニザダイの内臓は更にレベルが高い悪臭である。

普段であれば一も二もなく捨ててしまうのだが、今回は身の方が全く臭くなかったということもあって、つい試してみようという気になってしまった。

気が変わらないうちにさっさとやってしまおう。

アイゴのときはそのまま焼いていろいろと難儀したので、今回は
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小腸(胃袋寄り)と大腸(肛門寄り)に分けて、
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ハサミで開いて
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内容物をよく洗い流して
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下処理を完了。

完了したが…
とんでもなく臭い。
見た目は牛の白モツや菊あぶらっぽいのに、臭いは海岸に打ち上げられて腐った海藻そのものだ。
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器にも大量の内臓脂肪がこびりついているが、やはりこれが臭いようだ。
アイゴと比べても一ランク上の臭み。

塩コショウをして焼いてみる。
アイゴの場合は焼き出すと急に香ばしくなって美味しそうな匂いがしてきたが…
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…アカンなこれは。
う○こ臭い。
海藻しか食ってなくても人間のそれと同じ臭いになるというのは神秘的であるが、今はそれが完全に裏目に出ている。

大腸寄りは貧弱過ぎて加熱するとどこかにいってしまった。
残った小腸がこちら。
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…あ、若干、ホンのわずかにモツの香りするわ。
9割がたう○こやけど。

これを…食う…

…(´・~・`)
厳しいなぁ…
牛モツっぽい味がしない訳じゃないけど、焼いて多少収まってもこの臭いは手に負えない。

アイゴと違ってニザダイの内臓を食べるという地域は聞いたことがないが、この臭いじゃやむを得ないだろう。

ホントに釣りたてピチピチなら多少はましなのかもしれないが…

味:★☆☆☆☆
価格:★☆☆☆☆

 
 
 

コメント

  1. えむっち より:

    最後のほうの実に元気が無い感じ、心配になりました!(笑)

    • wacky より:

      美味しくないと分かってて食べる時って、ものすごくニュートラルな気分になるんですよね。。
      どんな衝撃が来ても受け流せるように、心の平静を保とうとするからだと思いますけど…

  2. doiken より:

    いつも感じるんですが、探究心がスゴイですね。
    私には、産地によって食味が変わるというところが、特に印象的でした。
    プロに調達をお願いすると、産地や季節、状態まで見極めてもらえる分、自分で釣獲するより美味い魚が手に入ることがある。
    納得です。

    • wacky より:

      ありがとうございます。
      僕は「自分より優れている人がいればその人にやってもらったほうがいい」という考えを持っているので、いい仲買さんや魚屋さん、それと師たる人(せつなさんとか平坂さんとか)と付き合うことが何より大事だと感じています。
      一介の釣り人が「常に自分は最上の魚を食べてる」なんて考えを持つのは滑稽なことだと思いますよ。

  3. こてつ より:

    記憶が定かではありませんが、以前 和歌山県のサンノジで 樫野ハゲというブランド?
    地元の通称?をいただいた時に内蔵入りにもかかわらず、臭みもなく大変おいしかったです。 あと、鹿児島県の甑島に行った時、島の人はサンノジを干して食べると聞いて作ってみましたが、やり方が悪かったのか酷い臭いでした。

    • wacky より:

      なんか樫野さんかわいそう…
      まあ冗談は置いといて、調べてみると高級料亭なんかにも卸されるシロモノらしいですね!食べてみたいものです。
      サンノジの干物はどうでしょう…アイゴだと結構美味しくできますけど。

  4. さかどくん より:

    おはようございます(^^)
    限界まで活かしたらもっと美味くなるかなぁ。。。

    • wacky より:

      活かして糞だししたら多少は変わるかもしれないですね。
      もちろんそこまでの価値があるのかどうかについては議論の余地があるとは思いますけど…

  5. きゃす より:

    初めてコメントさせて頂きます。いつも楽しく拝見させて頂いてます(^^)
    私もつい先月南紀で50センチ近いサンノジを釣り上げたのできっちり血抜きして持ち帰ったのですが余りの臭みに食べるのに苦労しました(笑)
    今までもサンノジを食べたことはあるんですが特別臭いイメージもなかったのでびっくりしました。
    いつもより大型の個体であったことや地域差がある事が関係してるのかもしれませんね。

    • wacky より:

      コメントありがとうございます!
      大きさは多少関係があるのかもしれませんね。あとはやはり食性の差は大きいと思います。ノリ系を食べてるものとカジメ系を食べてるものではかなり臭いに差が出そうな気がします。。あくまで推測ですが…

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