アザラシみたいなナヌカザメを食べてみた③:深海ザメの肝臓は羊の脳ミソの代わりになるか

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「野食のススメ」第11回の記事が公開されました!!
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ナヌカザメ、いよいよ肝臓にトライする時間が来た。

片葉だけで長さ40㎝、幅10㎝もある巨大さだが、ほとんどが肝油であるためか比重は非常に軽い。
まさに浮き袋といった感じだ。(深海ザメは肝油で浮力を得るので泳ぎ続ける必要がない)

以前、アイザメの肝臓を調理したことがあるが、その時は肝臓を炒るとあっという間に溶けてしまい可食部はほとんどなかった。
やむを得ず、その肝油を用いて身をフライにしてみたのだが、沸点が低いのか不純物が多いのか油の温度が上がらず、非常にベチャっとしたフライに仕上がってしまった。

今回も肝油成分は多そうだが、どうだろうか。

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ナヌカザメの肝臓を食べてみた

おなじみぼうずコンニャクさんのところによると、ナヌカザメのレバ刺しは結構美味しいとのこと。
確かに柔らかくて舌触りは良さそうだ。
軟骨魚類のレバ刺しは結構美味しいものがあり、居酒屋の定番料理になっているところもある。
一方でビタミンAも大量に含まれていると思われ、食べ過ぎると過剰症になってしまう可能性があるので気を付けたいところだ。


というわけで、薄くそぎ切りにして


ごま油と塩で、いただきマース

……(´・~・`)
うーん、とろっとして味にクセはなく、悪くないかなーという気もするけど、ちょっとオジサンには脂っこすぎるかな……
ていうか切った端から室温で肝油が溶け出してきて、ごま油なのか肝油なのかわからんでしょこれ。
ワイ、ここまでの油はちょっときついわ……好きな人は好きだろうけど。
いつも思うけど、藤原さん(ぼうずコンニャクの中の人)は本当に胃袋がお若くていらっしゃる……

風味は「軟骨魚類の肝」ってカンジでわずかな生臭みと例のサメ臭があり、これまた気になる人は気になるがそうでない人は全く大丈夫だと思われる。
ワイは気にならなかった。

味:★★★☆☆
価格:★★★☆☆

ブレインマサラ的なものを作ってみた

しかしこのとろっとした舌触りと脂、ちょっとクセのある香り、他の食材でいうと……
……脳ミソに似ているかもしれない。
と言ってもジビエの脳ミソは食べたことなくて、羊と豚くらいしか無いんだけども。

あれもだいぶん脂っこくてコクと癖のある味じゃない?
なのであまり好きじゃないんだけど、以前どこかのエスニック料理屋さんで食べた「羊の脳ミソカレー(ブレインマサラ)」は結構美味しかった記憶がある。
ナヌカレバーもスパイシーに煮たら美味しく食べられるんじゃないかなぁ……


ということでやっていきましょう。


まず、ナヌカレバーはやや厚めに切り出し、


フライパンで乾煎りして、余計な肝油を落とす。



……5割くらい肝油だったな……

で、ここにタマネギを入れて炒り、さらにガラムマサラとコリアンダーシード、クミン、ターメリックなどをお好みで入れて、

香りが油に移ったら、トマト缶と鶏がらスープの素を入れて良く煮込む。
水分を飛ばし、辛味と塩気を再調整したらOK.


……こんなもんでいいかしら。


いただきマース

……(`・~・´)
オッ悪くないんじゃないですかね。
あんなに肝油を絞り出したのに若干の油っこさがあるのはさすがだが、そこにスパイスの風味が溶け込んで非常にエスニックらしい仕上がりに。
一方でナヌカレバーの風味が全体に広がっていて個性的だ。
レバー大好きさんならバクバクイケるでしょう。嫌いな人なら泡吹いて卒倒するわこりゃ。
ナンに乗せて食べたらかなり美味しいんじゃないかな。

味:★★★☆☆
価格:★★★★☆



野食会に出しても2人に1人くらいしか美味いって言わなさそうだけど、面白いからやってみようww

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魚介その1(魚系) 深海魚
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