岡山・豊栄水産から来たアカシタビラメで「もちがれい」を作ってみた

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先週、久々に豊栄水産・翔さんからラインが入った。

「久しぶりに豊栄便、送りましたから!」

ありがとうございます!久しぶりですね~。

「ずっと時化ってまして…。あ、申し訳ないんですが今回は珍魚は入ってないんですよ。」

大丈夫です!
そもそも僕から『瀬戸内の新鮮な魚が食べたいんで送って下さい!変わったのは無くてもいいんで』ってお願いしていたものですしね!
中身、楽しみにしてます!


翌々日。

ドーン

ドーン


ほらまたこういうことする…
KIMG1020
今回は25cmオーバーのメバルが6匹、50cmオーバーのヒラが2匹、マナガツオが2匹、セトダイが2匹、アカシタビラメ(赤下)が2匹、そしてベイカ(べか)とイイダコが大量に入って
5,400円!!


これはもう間違いなく赤字でしょ…まっかっかでしょう…

~♪おっ電話だ。
あ、翔さんどうも、今回こそは赤字でしょ?

「いやいや大丈夫ですよ、多少出血してますけども。それより鮮度大丈夫ですか?」

いやもうバッチリですよ!それにマナガツオもセトダイも、こないだのと比べてももっと脂ノリッノリですね!

「そうでしょう♪やっぱりいまの時期が一番美味しい魚ですからね。
いろいろやってみてください!ブログ楽しみにしてますよ~」

…いやはや、毎度のことながらこんなに良い魚をこんな値段で食べられるなんてサイコーだぜ…
間違いなくいま関東でもっとも新鮮な瀬戸内の幸を食べられてる男だな。。

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アカシタビラメでつくる「もちがれい」

さて、せっかくの新鮮な魚、まずは刺身を楽しまなくてはということで、マナガツオ、セトダイ、ヒラをさくっとお刺身に。

今回特筆すべきはやはりヒラ。

カチカチに身がいかっていて鱗も落ちていない

カチカチに身がいかっていて鱗も落ちていない


関東だと基本的にはアメ横でしか手に入らないし、鮮度の良いものはほとんど手に入らない。

ためしに今回薄切りの刺身にしてみたが、前にアメ横で買ったもので作ったときと比べても雲泥の差だった。
今後はもう、アメ横でヒラを買うのはやめよう…

新鮮なヒラの刺身はカタクチイワシの爽やかさと旨味に、マイワシの濃厚な脂を乗せたような「ぼくのかんがえるさいきょうのイワシ」の味わいだった。
前も言ったかもしれないけど、骨がなかったらこの魚がイワシ目で天下とってたと思う。


そして刺身ともう一つ、今回試してみようと思ったのが「もちがれい」

カキオコで知られる岡山県日生の料理で、皮を剥いだシタビラメを包丁で骨ごと叩き、ミンチ状にしたものを生で食べるというものだ。
本来は近縁の小型のシタビラメである「ゲンコ」を用いるらしいのだが、アカシタビラメでもできるんじゃないかという気がしたのでやってみることにした。

水洗いしたアカシタビラメの頭端部にちょっと切れ目を入れて

両面ともぺろりと剥ける

両面ともぺろり


ゆっくり引っ張ると皮がぺろりと剥ける。
KIMG1025
このとき鱗も一緒にとれる。
KIMG1030
中心部の6㎝四方を取り出し、
KIMG1031
中骨もそのままにひたすら叩く!

しばらく叩いていると、やがてミンチがねっとりと粘り気を持ち始めてきた。
これでいいのかな?

皿に盛る。

上から時計回りにセトダイ、マナガツオ、ヒラ、中心がもちがれい。

上から時計回りにセトダイ,マナガツオ,ヒラ、中心がもちがれい。


いただきマース

…(≧~≦)
美味ぇー!

もちがれいは名前の通りとてももちもちしていて、よくたたいたおかげか骨も気にならない。
シタビラメに特有の、カレイとも似た鄙びた香りがふんわりと漂ってきて、その後で身の甘みがゆっくりと口に広がる。
KIMG1044
身質がいいが薄すぎて刺身に取りづらいシタビラメを、生で美味しく食べるにはとてもいい方法だと思った。
今後、クロウシノシタがまた釣れたらそれでも試してみよう。

味:★★★★☆
価格:★★★☆☆

他の刺身も当然ながら抜群に美味しい。
セトダイは相変わらず歯応えが強烈だし、マナガツオは対照的にとろっと柔らかくて脂がジューシー。

見てよこのマナガツオ

見てよこのマナガツオ


ヒラは…なんで東京湾に居ないんだろうなぁ…
コノシロやサッパも美味しいけど、やっぱり敵わないんだよなぁ。。

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魚介その1(魚系) 豊栄水産
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野食ハンマープライス

コメント

  1. より:

    到着が1日ずれ込んだので、少し心配しましたが大丈夫そうですね‼︎
    年内にもう1発いきたいと思います‼︎
    次はパンチの効いた例のアイツとアイツをあんな事やこんな事した後送ろうと思います笑
    心の準備をしていて下さいね…笑

    • wacky より:

      例のアイツが楽しみすぎてオラワクワクがとまんねぇ
      ゲタのアレも楽しみです!

      そして改めてセトダイ、美味いです。
      毎回入ってて欲しいですw

  2. micco より:

    神戸在住です。
    たまに近所のスーパーにマナガツオが売っていますが
    鱗はほぼはげてしまっているのでこんなきれいなものにはお目にかかれません…羨ましい…
    刺身でいただけるぐらいの鮮度ですし美味しいのは美味しいのですが。
    豊栄さんの記事を見てから私も朝市デビューしようかと目論見中です。
    神戸に住んでおきながらあれですがwまた瀬戸内海産物の美味しい食べ方、掲載楽しみにしています。

    • wacky より:

      コメントありがとうございます!

      僕も初めて豊栄便のマナガツオを見たとき「この魚、ちゃんと鱗あるんやな」って思いました(笑)
      それくらい鮮度がよくて最高のものを送っていただいてます。しかも格安で!!

      神戸は海・山・街の美味しい食べ物がどれも手に入りやすくていいところですよね。
      横浜とよく比べられますが、こちらには「牛」がいないのでちょっと負けてる感がします。
      また行きたいなぁ…

  3. こてつ より:

    今、瀬戸内海では、脂がのった最高のサワラが獲れます。釣れたらすぐ、血抜き 神経絞めして塩氷で冷却後、高知風の塩たたきにすると朝から酒を飲んじゃいます。
    鮮度落ちが早いので、なかなか店でも出ないみたいです。
    一度、食べてみて下さい!
    子供の頃、毎日 アカシタの干物ばかり食べさせられてましたが 今は高級魚になってたんですね。

    • wacky より:

      サワラ!ついにこの時期になりましたか…
      昔から、岡山のばあちゃんちに行くと好きなだけ食べさせてもらえました。大好きな魚です。
      こちらではまだまだ生で食べる機会は少ないです。

      アカシタはそれでもまだ価格が安いそうですよ。身質が水っぽいとのことで。
      でもクロウシノシタと比べると身が厚くて、食べ出があって僕は好きですね!
      ちなみにこちらでは赤黒どちらも安くはないですね。。

  4. ゆめ より:

    お久しぶりです、以前ニザダイの記事でコメントした女子大生です。
    あれからすぐに海外に行ったので、コメントできずすみませんでした。
    ニザダイに関してですが、私の祖母が高知で小さいころ田舎に行くとよく食べていました。
    私もお魚をさばくことができるのですが、お手伝いでニザダイをさばこうとすると祖母が普通に3枚におろすとダメだと言い、確かに見た目変わった包丁の入れ方をしていたのはうっすら覚えています。
    ただ、小学生のころの記憶なので、詳しくは覚えてないですが・・・。

    あと、わたしは現在福岡に住んでいますが、出身は熊本で高校生まではそこで育ちました。
    父によく釣りに連れて行ってもらっていたのですが、大型のヒラは容易に釣れていたので、是非熊本にお越しの際はチャレンジしてみてはどうかと思います。
    ハダラ狙いのサビキに食ってきたりもしたし、ルアーでも釣れたこともあるし面白いですよ☆

    ※メアドは適当なので届かないです

    • wacky より:

      ご無沙汰しております。ご丁寧にどうも!

      ニザダイもやはり、内臓を迂回するようにおろすのが良いみたいですね。
      先日、アイゴの内臓を食べてみたんですけど、ニザダイの内臓ってどうなんだろう、臭い嗅いだだけでのけぞりそうになりますけど(笑)

      む、福岡にお住まいですか!
      僕は小学生の時は早良区、高校を出るまでは久留米に居たんですけど、有明の幸からはなかなか縁遠い生活を送ってまして…いま非常に後悔しているところです。
      高校近くのスーパーにエツの刺身はときどき入っていたのですが、もしかするとヒラも、気づかないだけであったのかもしれません。

      ヒラは「有明ターポン」なんて呼ばれて釣り人に人気だそうですね!
      機会があればぜひ試してみたいと思っています。

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