揚げるとチキンナゲットになる不思議な魚「カライワシ」

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ペンさんから頂いたフロリダフィッシュシリーズ、続いてはこちら。


レディフィッシュと呼ばれる魚です。
和名はカライワシ
日本でも南のほうに行くとよく釣れ、獰猛なフィッシュイーターのためルアーフィッシングの対象として人気があるそうです。
近縁種にあのターポンがいるということからも察することができますね。

普段暮らしてると全くなじみのない魚ですが、最近の研究で、この魚が含まれるカライワシ目は、ウナギ目と比較的近いグループであることが分かっているそうです。
見た目は全然違うんだけど、生まれてすぐに「レプトケファルス」という幼生ステージを経るという重要な共通点があるんだそうで。
レプトケファルスとは、簡単にいうとのれそれです。

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カライワシ、マズくないぞ別に

さてこのカライワシ、現地での食味評価はどうなのかと思いペンさんに確認してみると「向こうじゃまず食べることはない」とのこと。
それじゃあと思い日本語でググってみましたが、こちらもあまり芳しい評価はありません。
「小骨が多く、身が柔らかくてマズい」という声が多いようです。

近縁種のイセゴイ(インドパシフィックターポン)はクソまずいという評価が定着しており、我らが平坂さんがすでにトライしています。
こちらと近縁種と聞けばまあ、まず確実に「クソまずいんだろうなぁ」という先入観に意識が支配されるでしょう。

でも、ぼくは自分の食べたものしか信じないぞ。
やってやろうじゃねぇか。


ということで調理していきます。
まず、鱗を取りますが


……あれ、こいつ、ギスじゃね……?

ギス


鱗をとったギス

調べてみると最近ギスも近い仲間ではないかとされているようです。
うん、たぶんそうだと思うよ。めっちゃ似てるもん。

で、3枚におろすのですが……

……なんか、指で押すとぐちゅっと潰れてヤな感じ……


……やっぱり(;ω;)
めっちゃ身がグズグズで、3枚におろしただけでも崩れてしまうほどです。
これはしんどいな……イセゴイもそうらしいけど、ともかく自己消化が速い魚なんだろうな。


でも、捨てるわけにはいかないので、何とかやっていくしかない。
とりあえず、中骨のついたほうはこれ以上いじりたくなかったので、塩をあてて焼きましょう。

おろした身は……粉はたいて揚げちゃえ!

最悪、すり身揚げ様のものにはなるでしょう……



まず塩焼きから……(´・ω・`)

……(`・〰・´)
む、思ったよりふつう。
脂はないですが、加熱すると適度に締まるようで、グズグズ感はありません。
シロギスの塩焼きをちょっとぱさっとさせた感じで、このままだと物足りないですが、下味をつけるなりすれば十分やっていけるでしょう。
小骨はすごいですが、生え方が素直なので華麗に避けて肉をむしることができますね。

味:★★☆☆☆
価格:★★☆☆☆



続いて揚げたほうを……


……Σ(`・〰・´*;)
エッなにこれ、スゲーむっちむちで、美味い……!


全く意味不明なことに、揚げると突然チキンナゲットになりました
ムチッとして筋肉繊維的な歯切れがあって、なんだこれ超びっくり。
シンプルなから揚げとしては、魚類の中でも特異な、そして上位な味わいだと思います。
グズグズ感がなくなったのが不思議でなりません。オマエなんなんだいったい……

味:★★★★☆
価格:★★★☆☆



これ、おろした身をスプーンでこそいで、少量のつなぎと練ってあげて食べたらマジでチキンナゲットになるんじゃないでしょうか。
スーパー面白いので皆様も見かけたらぜひ試してみてください。
イセゴイでもやってみたいなぁ。

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