全身大トロ、なのに不当に安い「カゴカマス」は見かけたら即買いで!

「野食のススメ」第10回の記事が公開されました!(2017.4.1)
↓↓
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
星海社Webサイト「ジセダイ」
「野食のススメ 東京自給自足生活」
を連載しています!!


★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


清水港「河岸の市」で購入した深海魚たち。

このうち、カゴカマスとドンコ(チゴダラ?)、シロムツ(オオメハタ?)については前回の記事の通り、ギンメダイのバーターで購入が決定された。
といってもこれら全部で790円ということで、多少は知名度のあるシロムツ(580円)以外はほとんど商品価値を期待されていないということがわかる。

前海に駿河湾を抱え、深海魚がある程度身近な存在であるはずの静岡市民でもそうなのだから、これらの魚の全国的な知名度は推して知るべきだろう。


とはいえギンメダイがとても美味しい魚だったのは間違いないし、ドンコはすでに鍋材料として一部で熱狂的な人気を誇っている。
せっかくの観光市場なんだから、ちょっとくらいマイナーでも「深海魚が買える市場!」ともっとアピールすれば、僕みたいなモノ好きが首都圏から50人くらいは来ると思うのだが。。
(たぶんモノ好きは100人くらいはいるんだけど、うち50人は小田原で満足して帰ると思うので)

 

予想を超えてきたカゴカマス


さて、残りの魚のうち、シロムツは刺身と焼き霜造りにしたが、期待ほど脂がのっておらずイマイチだった。
ムツやアカムツだと、どんな時期でも脂がのっていないということはないのだが、シロムツはそういうわけにはいかないのかもしれない。



一方でカゴカマスなのだが、こちらは初体験である。
脂ノリノリスミヤキ一家の一員なので期待はできると思うのだが、今回の個体はおそらくまだ幼魚なのでどうだろうか。

スミヤキ一家こと「クロシビカマス科」の魚の中でも、このカゴカマスが特徴的なのはその色。
まるでタチウオのごとく純銀色で、まぶしいほどにグアニル色素が輝いている。
他のスミヤキと同様、または死んでから時間がたつと黒みが出てくるようだ。

名前の由来は調べてみたけど、いまいち分からない。
鰭の条線がはっきりしていて籠みたいだからとかきっとそんな感じでしょう(テキトー)



スミヤキ同様、触るだけでスパっと切れるカミソリみたいな歯に気を付けつつ、3枚に下ろす。
指と包丁に脂がべったりついて、ほほが自然と緩む。
期待通り……いや、それ以上かもしれない。

皮下埋没骨を確認すると、やはり存在は感じるが、各種スミヤキと比べるとかなり細いようだ。
これは個体が小さいからか、それともそもそもカゴカマスの骨は細いものなのか。


鱗はほとんど気にならないが、銀色の皮の表面を、膜みたいな表皮が覆っていた。
柔らかいので注意しながら剥がしていく。

鮮度が悪いと、こういった銀色の表皮はすぐに生臭くなるのだが、今回は全くその心配はいらなさそうだ。
取り急ぎ、刺身で食べてみよう。

骨があるので、できるだけ薄めのそぎ切りにして……

いただきマース
……(≧~≦*)
め↑っちゃ美↑味↓いやーん!

たとえが悪いけどあれだね、バラムツの上位互換だね。
あるいは安全なバラムツ
僕、アブラソコムツの刺身を美味いっていう人の気持ちはわからんのですけど、実はバラムツはそこそこ評価してますと思ってるんですわ。(もう二度と食べないけど)
アレの皮下脂肪をもう少し柔らかくして、融点をもうちょっと下げて、上品にしてさらにケツから出てこないように加工したカンジ。


そう、脂の融点が非常に低いので、あっという間にとろけちゃう。
大脳旧皮質を直接イジられる系の←最近こればっかり

皮目を炙れっていろんなサイトに書いてあったけど、今回のものは新鮮だから臭みもないし、そのまま食べて舌の上で脂肪をとろかそうっていう魂胆がズバリ当たった。
美味しいタチウオは敢えて炙りにしないのと同じ。

スミヤキの骨もあんまり気にせずバリバリ食べてきたけど、やっぱり骨が少ない(かつ柔らかい)っていうのはいいもんだな。
これくらいなら子供に食べさせても大丈夫だと思います(たぶん)

味:★★★★☆
価格:★★★☆☆




もう半身は塩焼きに。


……(;~;*)
これは泣きが入りますねぇ……
ちょっとね、美味すぎる。人をダメにしていきますね。
帝国ホテルのディナーで出てくるバターをメタくそに使ってタチウオをムニエルにしたようなカンジ?
ただの塩焼きなんですけどね。

味:★★★★★
価格:★★★☆☆



こんなに美味い魚なのに、100円とか10円とかで売られてるってんだからもったいないよなぁ……
スミヤキの中でも一段評価が低いらしいけど、なんでだろう。
やっぱり鮮度が落ちやすいのかしら?

新鮮なものを見かけたら万難を排して買うべきですぜ。
塩振りかけて焼くだけでヤバいもんができますから。

 
 
 

コメント

  1. nonnoko より:

    焼いた身を一瞥しただけで旨さが視覚情報として飛び込んでくる魚を久々見ました。

    • wacky より:

      これヤバいでしょ……? このジュワってしたやつ、全部脂ですよ……しかも良質の……
      こんなバターみたいな脂、スミヤキ一族以外だとタカベくらいでしか見たことないですよ

  2. 丼杯 より:

    ただ焼いてるだけで素揚げしたようになるハダカイワシとかとは
    また違う脂の出方なんですね バターみたいな脂が出てくる魚はあまり聞いた事
    有りませんが、こういうのは珍しいのでしょうか

    • wacky より:

      いや、そんなには違わないかな。どれもしっかり加熱すると揚げ焼き状態になって美味しいですよ。
      常温で固まる脂が出てきたものは、これまで食べたものの中ではスミヤキ系とタカベ、アイゴくらいでしょうか。そんなには見かけないです。

      • 丼杯 より:

        常温で固まる脂は確かにあまり聞いた事ありませんね
        半端無いポテンシャルを秘めてますねカゴカマス

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)