身だしなみに気を使ってそうな「ヒゲソリダイ」を食べてみた

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吉池の鮮魚コーナーで、またも見たこと無い魚を見つけた。
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やや馬面ながらシュッとしてカッコいい見た目に、派手目な背鰭。
先日食べたチョウセンバカマに似ているが、背鰭がやや小さく、体表の模様が薄い。
福岡産とだけ書かれたシールが貼られている。

これは何かと店員さんに聞いてみると「ヒゲソリダイって言って…」との答え。
おお、これが噂のヒゲソリダイか!

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魚界随一のオシャレさん?

ヒゲソリダイとはなかなかユニークなネーミングだがこれには理由がある。

同じイサキ科の仲間で似たような外見をした「ヒゲダイ」という魚がいる。
その名の通り、立派な顎髭をたくわえている。


ヒゲソリダイにも髭があるのだが、ヒゲダイと比べて著しく短く、まるできれいに剃り揃えているように見えるのだ。
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週に一度、5mmバリカンで顎髭を整えている自分にとって、とても親近感のわく魚だ。

ヒゲソリダイを食べる

さて、さっそく調理に移る。
今回のヒゲソリダイは九州からはるばるやってきたということで身がややへたっており、刺身はちょっと難しいかも…と思っていたのだが
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開いてみるとなんとまあ、とんでもない脂ののり。

鰭の大きな魚なので例によってエンガワが大きく、脂で白濁している。
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こりゃあ我慢できん…
と言うことでこの部分だけ刺身に。
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脂が均等に刺していてとてもきれいだ。

いただきマース

…(゜~゜*)!
うまいなこれは!!
イサキの仲間だけあって身自体が完璧に近いんだけど、そこに極上の脂の甘味が加わって完全体に。

味:★★★★★
価格:★★★☆☆

エンガワをとった半身は塩焼きに、残りの半身は薄味で炊いてみた。
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これまた素晴らしい。
やはりイサキに似て繊維質でふっくらとしているが、身が厚いので食べごたえがある。
また脂が上品で、薄めの味付けに良く合う。
塩焼きの方は自らの脂でカリッとムニエルのように仕上がった。

味:★★★★★
価格:★★★☆☆

今回はやや鮮度が落ち気味ということで値段も安かったが、新鮮なものならそれなりの値段がつくのだろうか。
ただどうも西日本に多い魚のようで、関東の市場で見かけることはまずない。
こんなに美味しい魚が流通しないなんて…日本の鮮魚流通はやっぱりダメダメなのか…??

絶望に打ちひしがれる僕の元に、一筋の光明が差す…!?

以下、来週へ続く。

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魚介その1(魚系) 吉池
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野食ハンマープライス

コメント

  1. さかどくん より:

    こんばんはー。。
    よく似たコショウダイと違って油の乗りがいいですよね。
    少し味が似ている(あくまでも私見!)カゴカキダイも、少々派手で小さいので食欲が湧かないかもしれませんが、機会があったら試してみてください(^^)/
    では~。

    • wacky より:

      カゴカキダイ美味いですよね!刺身でも塩焼きでも、個性があって好きです。
      冬は脂の乗りがいいですしね!

      コショウダイも美味しいですけど、ヒゲソリダイやセトダイと比べたら少し下に感じてしまいます

  2. Root island より:

    いつも見てます!応援してます‼
    遠征あれば山陰のババアを御賞味あれ。
    きっと気に入る?はずです

    • wacky より:

      ありがとうございます!

      ババアというと、タナカゲンゲのことかな?
      ゲンゲは食べたことあるんですけどタナカゲンゲはまだないですね、一度食べてみたいです!

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