アジ科マイナー珍魚・アイブリを食べてみた

このサイトはアジ科の魚を偏愛しています。


いやね、いろいろ食べてきましたけど、価格が安い魚で「絶品だなこりゃ」って魚はだいたいアジ科かイサキ科のどっちかなんですよ。
もちろんタイ科、フサカサゴ科、ハタ科なんかにも美味しい魚はたくさんいるけど、こういう魚は形が良かったり「美味い」という事実が広く知られていたり、はたまた歩留まりが悪かったりして結果的に高く感じるものが多いのだ。

それに比べると前記の2科の魚は歩留まりがよく、大きさもそこそこあって捌きやすく、そのくせ代表種(アジ科⇒マアジ、ブリ、カンパチなど:イサキ科⇒イサキ)以外は知名度も低く安値で売られていることが多い。
ツムブリとかあの価格(100g25円)でブリより美味かったもんなぁ…

ツムブリ,勝浦,朝市

4月に勝浦で購入したツムブリ


魚種も多く網に入りやすい「雑魚」なので、各地の直売所や市場などでは必ずチェックしたい魚たちと言える。

 

謎のアジ科・アイブリ

先日、片瀬漁港の朝市でアイブリをゲットした。
アイブリ,片瀬
グラム80円、2匹で400円ほどと非常に安かった。
大きい方は35cm、小さい方は27cmほどの大きさだ。
80cmになる魚だというので、まだ子供なのだろう。


調理にあたってアイブリのことをよく知ろうと思い、インターネットで検索をしてみるも、大した情報は得られなかった。

その名前の割にブリとは近い仲間ではなく、1種のみの「アイブリ属」を構成している…
まとまった数が獲れることはなく、ポツリポツリと混ざってくる…
産地では美味しい魚として知られている…

といった程度のことしか分からない。

同様にポツポツと漁獲され、1種で属を形成するアジ科の魚「ブリモドキ」に似ているところが多いというが、そちらはきれいな横縞が入るのに対して、このアイブリは一見すると床ずれのような、クーラーの一番底で押しつぶされて鬱血してしまったイナダのような汚い模様が入っている。
見た目の点ではきれいとは言い難い。

この模様は大きくなると消えてしまうというが、それ以外にもやや寸詰まりの短い吻や、やや後ろ目についた背鰭など、一見して明らかにブリやカンパチなどとは違う。

アイブリを食べてみた

まあね、魚の評価は見た目ではなく味で決めるものだからね。
さっそく調理してみよう。

いわゆるアジ科の魚の体型をしているので、捌くうえで特筆すべきことは特にはなかった。
KIMG0213
ただ、アジ科の他の魚と比べると明らかに身が柔らかく、白濁していることもあり、アジよりもサバに近いと感じた。
鮮度はかなりいいはずなので、もともとこのような魚だと考えて良さそうだ。
KIMG0264
サクにとり、血合い骨を外して造りにし、他の魚とともに盛り合わせる。

片瀬漁港,朝市,刺身盛り

4時の位置


いただきマース

…(・~・)
ああ、なるほどね…
雰囲気としてはやはりサバ科っぽくて、例えば…ビンナガマグロの小さいやつとか、それこそサバにも近いかな。
でもサバ科特有の青魚の風味は全然なくて、ブリやカンパチのような旨味があり、しっとりとして脂も乗っている。

味:★★★☆☆
価格:★★★☆☆

サバとアジの違いが分かる程度の舌を持っていれば、この魚の味わいのユニークさが分かって楽しいかも。

続いて焼いてみた。
KIMG0268
…(・~・)
ほっくりしっとりはらり、と言ったカンジ。

身のほどけ方が良い。
ただやわらかいだけではなく、口の中でふわりと溶けるような大変上等な舌触りで、まるで旬のウリボウ(イサキの仔)やタカベを焼いた時のような上品さだ。

サワラ…にも近いんだけどやっぱりちょっと違う、独特な質感。
でも干物とか西京焼きとかめちゃくちゃ美味しいんだろうなぁ…
なんにしても、刺身よりは加熱して食べたい魚かな。。

味:★★★★☆
価格:★★★☆☆

デカければもっとおいしいんじゃないかなぁ

というわけでアジ科の魚としては普通の評価になってしまったが、他のアジ科の魚からは明らかにかけ離れた食感・味なので、違いが分かる魚喰いのひとに供せばかなり喜ばれるんじゃないかなぁ。

あとそもそもこのサイズで価値を決めていい魚じゃないでしょうね。
これではまるでワカシを食べて「ブリって大したことねぇなぁ」というようなもので、せめて50㎝はある個体を食べてから改めて評価しなおしたい。
きっとすごく美味しいと思うんだよね!

 
 
 

コメント

  1. さかどくん より:

    アジ科といえば、「アイブリ」は見たこと無いのですよね~(^^;)
    白濁しているということは、「オキアジ」と似ているのですかねぇ。
    あと「ナンヨウカイワリ」は値段が付くので食べたことは無いです。「カイワリ」の方はよく食べます。
    また、小さい「カンパチ」は良く見かけるのに、大きいのは全く見かけません。
    反対に大きい「ヒラマサ」は見かけるのに、小さいのは見かけません。
    なんでかなぁ。。
    P.S.「ミニイサキ」もウリボウというのですか。。知らなかった(^^;) 

    • せつな より:

      多分、大型カンパチはシガテラなどの可能性が高いからなんじゃないでしょうかね。
      あと、大型化すると大味になるタイプでもあるんじゃないかと。
      実際私も30~50cmくらいがいちばん好きですが。

      オキアジもアイブリも特筆することない魚かとは思う。
      一週間経ったら味忘れるw
      どっちも刺身は厚切りで食べたい魚かなという感想。

  2. せつな より:

    あと、小型ヒラマサはイナダに混ざってぽつぽつ釣れるんですけどね。
    売ってるのは見たことないですね。

  3. wacky より:

    ヒラマサはなぜか秋葉原の吉池でよく見かけるんですけど、ともかく高いです。ブリの2倍くらいですね。そんなに味が違うものなのかな?
    オキアジって「もくあじ」ですよね?一度食べたことあるけど、アイブリよりはもうちょっと身がしっかりしてる印象です。

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