「地ぶくれした」土地で巨大キノコを堪能してきた件

のっけからメタ的な話で申し訳ないのだが、どうもこのブログにおいてキノコネタはあまり人気がないようで、アクセスが集まらない。
僕はあらゆるアウトドアの中でもキノコ狩りが一番好きなので、ここのギャップは少し残念だったりする。


まあ、好きなことを好きなように書き散らしているのでいちいち気にしてもしょうがないという意識はありつつ、なぜあまり読まれないのかについて考えてみたのだが、要因のひとつに「再現性の低さ」があるのではないかという結論に至った。
動物性の獲物と比べて植物性の獲物やキノコは同定が難しく、さらに「毒」のイメージが強すぎて『キノコ=危険』という意識が根底に残ってしまい、自分でも採ってみようという気になれないんじゃないだろうか。

美味しそうですが毒キノコです

美味しそうですが毒キノコです


こちらでコントロールのきかない寄生虫やシガテラ毒と比べると、キノコの毒は知識と欲求に負けない強い心さえあればそんなに怖くはないはずなのだが、とはいえ僕自身過去に中毒事故を起こしてしまったこともあり、キノコに慣れない人が難しさを感じてしまうのはやむを得ない。


今後は、もう少し採り方とか同定のポイントなどが分かりやすくなっているかを意識し再現性を持たせつつ、時に危ない橋を渡ったり(ちゃんと注記します)酷い目に遭ったりしながら書いていきたいと思います。
別に誰もがキノコ狩りにハマる必要なんてあるわけないけど、やってみたいって人が二の足を踏んでいるんだったら残念だからね。

 

『地ぶくれ』スポットで巨大キノコを堪能する

先日、野食友達から教わったとあるキノコポイントに行ってきた。

定点観測に使っているキノコポイントと比べるとはるかに人里近くで、ちょっとした裏山程度のスポットなのだが、足の踏み場もないほどにキノコが大量発生していた。
こういった、周囲と比べてキノコの発生がとりわけ多いスポットを俗に地ぶくれしていると言うことがある。
土地の栄養が多く、地面が膨れているようだ、というところからの発想だと思うが、ここはまさに地ぶくれの典型と言えそうだ。


実際のところは、人里近いが故に古くから適度に人の手が入り、キノコが発生しやすい状況が保たれてきた場所なのだろう。
適度に更新・間伐が行われているコナラ・アカマツ混合林は、高級キノコがたくさん発生する文字通り「宝の山」なのだ。


夏山らしくベニタケ、イグチそしてテングタケの仲間の発生が盛りを迎えていたが、特にインパクトがあったのが
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オオオニテングタケ
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ハイカグラテングタケである。

どちらもきわめて大型のテングタケ科のキノコで、どちらも割とレアなキノコのように思う。(オオオニテングタケは新種と言えるし)
少なくとも僕はどちらも初見だった。
互いに近くに発生するという説が存在するが、1つの斜面に混生していたのでどうやら正しいようだ。


オオオニテングタケは傘径、高さともに30㎝を優に超えており、柄も中実で持ち上げるとずっしりと重い。
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傘が開く前の幼菌ですら大人の拳骨サイズで、栴檀は双葉より芳しを地で行くようなキノコである。
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もっと幼菌は足だけ太く、とてもかわいらしい見た目をしている。
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ぽっちゃり系キノコと言えばヤマドリタケ類が頭に浮かぶが、このキノコもなかなかどうして好みにどストライクだ。


これに対し、すらっとシュッとしてナイスなプロポーションを見せつけるのがハイカグラテングタケ。
どうやらかなり深いところから発生するキノコのようで、この子実体をゆっくり引き抜いてみると

どーん

どーん


長い!

柄の長さは40㎝を超え、太いところでは4cm近くもある。
中実でしっかりしており、重さもオオオニテングタケに負けない。
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傘径も20㎝ほどあり、灰銀の傘に星を散らし、見た目にもすごいインパクトがある。
傘の上にまだ土が乗っており、1日程度でこのサイズに成長したのだということが分かる。

こちらはテングタケと名に冠しながらも、食べることができると聞いたので採取して持ち帰ることにした。


これらテングタケ以外にも、クロハツと思しきベニタケ科のキノコもこの通り

傘径25㎝

傘径25㎝


巨大になっていた。
こういうのを見ると確かに「環境が整っている」以上の、何か地の神様的なものの力を感じずにはいられない。


今回はハイカグラテングタケのほか、素晴らしい食用キノコや初めてトライするキノコなどをいくつか持ち帰ってきた。
うふふふ

うふふふ


しばらくキノコネタの連投が続くがご容赦願いたい。

なお、食べてみて安全かつ美味だと判断されたものは野食会に登場するかも……??

 
 
 

コメント

  1. えむっち より:

    ハイカグラさんは、位置づけ的には会などにはNGかもですねー。
    線引きの難しいところですが。いつも食べてる人には普通の茸なんでしょうし。

    チタケも美味しそうですねー!ウチも先日結構数が取れたので、油で潰し炒めて
    ナスを合せて塩味を付け、トロトロになった状態のをストックして少しづつ、
    うどんや素麺などで消費しているところです。

    • wacky より:

      ハイカグラさんはヤマケイ図鑑でも食になってるし、普通の食用キノコとしていいんでは? オオオニはちょっとやめといたほうがいいでしょうね……ってかたぶん毒キノコだしw

      チタケはライバル多すぎて数が伸びないです。。新規ポイントを開拓せねば……

  2. kaius より:

    はじめまして
    いつも楽しく拝見しております。
    トゲトゲキノコはかわいらしくて絵になりますよね

    私も以前ツノシメジを見つけた時は
    シャッターを切りまくりました

    ハイカグラテングタケ、びっくりしました
    長いキノコというと、ナガエノスギタケが思い浮かびましたが、あれはどちらかというとヒョロヒョロ長いですからね
    こんなに長いテングタケがあることを知りませんでした

    • wacky より:

      はじめまして、コメントありがとうございます。
      ツノシメジもフォトジェニックですよね!オオオニテングタケの幼菌はもっとたくさん写真を撮りたかったのですが、ヤブカの襲来に心が折れてしまいまして……

      ハイカグラテングタケの長さは僕もびっくりしました。柄の3分の2ほどが地中に埋まっていたので、ここまで長いとは思わず。

  3. たいめん より:

    >やってみたいって人が二の足を踏んでいるんだったら残念だからね。

    まさに私。野生のスッポンを生食しちゃう私でもさすがに独学でキノコは怖いw。ご教授頂きたいところですが、九州ってキノコ狩りの習慣がないのかそんな人には逢った事がありません。どなたかおられませんかねえ…。ちなみに当方、鮎とかヒラマサとかタイとかスッポンならそこそこ提供可能ですw

    • wacky より:

      九州はやはり照葉樹林が多いので、キノコの発生量も種類も関東と比べると相当見劣りしますねぇ……。

      各地にある海岸の松原には、ハツタケをはじめ美味しいキノコがそこそこ出ているのですが。高校生の頃毎週のように生の松原に通っていましたが、キノコ狩りの人間に会ったことは無いですね。。
      10月から11月くらいの短い期間ですけど、そこそこ楽しめますよ。

  4. ぴんこえ より:

    キノコネタ好きですよ!
    特に調理法を試行錯誤している記事はとても楽しく読んでいます。
    今回の調理レポートも楽しみにしています

    • wacky より:

      ありがとうございます!そう言っていただけるととても嬉しいです。。キノコネタ、書いてる方はホント楽しいんですけど……w

  5. Nao より:

    こんにちは。
    キノコネタ待ってましたよ(*´ω`*) 時々見かけるキノコも可愛らしく見られるようになりましたし、普通に売られているものでも美味しい食べ方の模索できました(*´∇`*) 
    感謝です♪

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